朝日新聞の『おっさん同盟』記事に見る、記者レベルの低下っぷりに唖然…
記事のレベルがお粗末過ぎて、呆れて物が言えないレベル。
よくもまあ、全国紙ともあろう朝日が、こんな記事を掲載するもんだと。
世界経済フォーラムが昨秋に発表した男女格差の国別ランクによると、日本は、世界で114位と「途上国レベル」に置かれているそうです。
この事実を受けて、3月8日の国際女性デーを前に朝日新聞が以下の記事を企画。
女性記者たちの提案によって、同じ社内の30~40代の記者3人が社会学者である上野千鶴子氏に取材。
まあ、記事を読んでいただければお判りいただけるかと思いますが、取材する男性記者たちが一方的にやり込められています(笑)。
おそらくは、社内でも、とりわけこうした問題に鈍感だと思われている男性が代表として選ばれたのでしょう。
鈍感というよりは、不勉強の一言に尽きます。
聞き手のレベルとしては、小学生程度。
ただ聞いてきただけという代物の記事ですね。
「就職時や職場で男性だからゲタを履かせてもらっていると感じたことは一度もないですか?」
いったい何様なんでしょう?
要は「あなたは大した能力もないのに、ただ男性であるという理由だけで能力にはとうてい見合わない仕事をやらしてもらっているだけなのよ」ということなのでしょうか?
ある意味、無能であると。
いったい取材側の方々、記者としての『矜持』は、持ち合わせていらっしゃらないのでしょうか?
なんでそんなに感度が悪いんでしょう。女性は子どもの時からずっと、女だからと、子どもがいるからという理由で『そんなにがんばらなくてもいい』という『達成欲求の冷却』や『過剰な配慮』という名の差別を受けています。変わるべきは社会と男です
今どき、「女だから」なんて物の考え方をする人のほうが希少種なのでは?
この社会学者さんって、おそらく30年くらい前の時点で思考が停止してしまったままなんでしょうね。
変化していく社会の実態に適応しきれなかった、自身の「いびつな価値観」が硬直し化石化してしまっているレベル。
リーマンショック以降、社会がもう「女だから、男だから」なんて言ってられない時代に突入した訳です。
収入減と、リストラなど雇用の不安定化に備えるためには、本来は望まない「共働き」を選択せざるを得ない女性も当然多く存在するのです。
非正規雇用の7割が女性であるという事実も、男女の価値観の差によるものと考えることも出来ましょう。
「せめて子供が小学校に上がるまでは、毎日一緒にいてあげたい」というのが本音の女性がいる一方、
「フルタイムでバリバリ働いてキャリアアップを目指したい」という女性も。
もちろん、どちらの価値観も社会で尊重されるべきかと。
だいたい『おっさん同盟』という言葉の選択こそが、女尊男卑そのものだと思いませんか?
どうして「男性こそが女性の敵である」と、わざわざ刷り込ませたがるのでしょうか?
いつまでもこんな思考をしていること自体が、女性の社会進出を阻害している元凶だと気が付かないのかな?
「女性に生まれてきたから、しょうがないんだ」なんて本当に思っていたら、自分の逃げ道を作るだけです。
男女とも能力のある方は、社会で大いに活躍するべき。
ただ、キャリアアップだけが人生における価値観のすべてではないことも知っておくべき。
これは、男性も一緒です。
そこから先は、政治が決めること。
敢えて言うならば、もっと女性が貪欲に政治進出を目指すべき。
そこから初めて、社会を変えることが出来るはず。
そう。
女性こそが変わらないといけないのです。
朝日の子供新聞レベルの記者たちに、勇気をもって、そう質したい。
2018.2.22